第2章

第106夜 “反転する普通”を『万引き家族』に見た

1.元相方が売れたときどうするか

チャプターあらすじ

第105夜を収録するために森拓郎さんのスタジオへ行く途中に水野敬也事務所で一緒にアシスタントしていたモリさんに3,4年ぶりに会って話した話。

事務所にいた頃にコンビのようだった方が売れているので、声をかけるか躊躇したが、話しかけて近況を聴いた。
やりたい企画がぶれてなくて、やめない人は強い。自分にやりたいことがあれば、友達が売れてるとかは関係ない。
水野敬也事務所から半分以上飛び立っている。そろそろ時来る。人の目を気にせず、抱えるものは抱えてていいんだなと感じた話。

2.セックスレス質問の答えになるかもしれない万引き家族のシーン

チャプターあらすじ

コンビの片方が売れることについて。自分の元相方が平成教育委員会出たとき嬉しくて泣いた。
自分の1冊目の出版のタイミングと平成教育委員会への出演タイミングが同時期だったこともあり、一緒に喜び会えた。大ブレイクしてたら違う感じ方をしたのかもしれない。

第105夜の時の質問で思い出した映画のシーンを紹介。
是枝裕和監督の「万引き家族」のリリー・フランキー氏の演じる治と、松岡茉優氏の演じる亜紀のやりとり。
繋がりがあることを伝えて、普通じゃないことをめちゃくちゃ誇るところが好き。常識的な価値観に意義を唱えつつ、普通じゃない自分を楽しむ。
万引き家族を象徴するようなやりとりがいい。
万引き家族のあるシーンと、森達也さんの「FAKE」のシーンから感じたメディアが普通を押し付けることに対する違和感などにも触れる。

3.是枝監督ティーチインに行ってみた

チャプターあらすじ

第72夜でもテレビの人がしがちな大きな質問について話した。
是枝監督のティーチインに参加した。舞台挨拶と違い、客席からの質問を受ける形式で開催されている。是枝監督は開催頻度が高く、2008年以降はファンとして参加している。

40分ほど開催され、観客の方の質問レベルが高く面白かった。自論を添えた質問や、一定以上の勉強をしたことがわかる質問だった。
本気の素人がプロを超えることがあるなと感じた。

深く作品を見てる方の質問に、是枝監督が嬉しそうに答えているのを見て、ファンとして嬉しい。
今は素人なのかプロなのかわからないけど、始まりはティーチインに通っていた映画ファンなので、素人でいたいのかもしれない。
仕事でティーチインと同じくらいの時間を1対1でインタビューする時間を貰えるので、気を抜かずに豊かな素人でいたい。
是枝監督のティーチインは豊かな空気が流れているのでお勧め。

シモダフルデイズでの口癖をツイートしてくださっているのを見かけた。「素晴らしい」とか「豊かな」もよく言う。
是枝監督や、森達也監督の「豊かで複雑な、僕たちのこの世界 森達也対談集」に影響を受けている気がする。

4.頂いたコメントへのおかえし

チャプターあらすじ

・ここまで反響あったらアントステラにスポンサーになってほしいというコメントへのお返し。

・森拓郎さんきっかけで過去回を一気に聴いている。小沢健二さんが歌っているアルペジオを聴きたくてダウンロードした。映画やドラマを知っていくのが楽しいというコメントへのお返し

第103夜 この国には「食えない」なんてないが良かった。解像度という表現が好きというコメントへのお返し。

・シモダフルデイズにハマっています。朝は仕事系の配信を聴き、夜はリラックスできて笑えるシモダフルデイズを聴いているというコメントへのお返し。

関連リンク

万引き家族
FAKE ディレクターズ・カット版
豊かで複雑な、僕たちのこの世界 森達也対談集